■ 二つ池の龍神伝説
本堂裏にある二つ池(龍池)と呼ばれる2つの池には、昔から
東の池には雄龍、西の池には雌龍がそれぞれ住んでおり、
観音様をお守りになっていると言われています。


今から約600年前、寺が火災になった時、本堂裏の二ツ池から
二体の龍神様が現れ、雄龍は燃え盛る炎を飲み込みながら空から舞い降り
観音様を自らの体で幾重にも巻きつけ、また雌龍は何度も池の水を炎に
吹きかけ観音様を火災からお守りになったという伝説があります。
龍池社ではその雄龍と雌龍を龍神様として祀っています。
山号である龍池山は、ここから名付けられたとされています。


■ 松尾観音の由来
奈良時代(712年)に当時の高僧、行基が伊勢神宮参拝の折に
この松尾山に当寺を創建されたと伝えられております。
本山も末寺も檀家も持たず、いずれの既成宗派にも属さないという
特異な形態で存在している祈願寺で、霊験あらたかな本尊十一面観世音菩薩
と脇仕の地蔵菩薩、毘沙門天が衆人の除災、結縁などにたいへんご利益が
あるとされ参拝者が多く訪れます。


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